このレビューはネタバレを含みます
私が通った幼稚園には、鶴塚って史跡があった。
始皇帝に不老不死の薬を探して来るよう命じられた徐福が、遠く日本までやってきて志半ばで倒れる。
望郷の気持ちから、鶴に変化するも、故郷には辿りつけず死に、亡骸をまつったという謂れがあるんだ。
子供の頃はなんとも思わなかったけど、いつの時代も権力者に翻弄される民がいるわけで、哀しくて切ない話。
で、ソボク。
ソボク=徐福ってのが、すでに作品のキモなんだよな。
超能力ものだし、派手なアクションシーンもあるけれど、なんとなく全体的にもの悲しい。
ソボクも、ソボクを守るミン・ギホンも、権力者に翻弄されて生を終えるけど、特にソボクにとって、最後にミン・ギホンに出会えたのが、わずかな救いだったのかも。
ソボクを演じたパク・ボゴム、ミン・ギホンを演じたコン・ユ、どちらも好演。
一つだけ気になったのは、研究所に戻った後のソボクの髪型。
短く刈られてたけど何かあったのよね?