クラウドファンディングが成功して40年前に日本で公開されたバージョンを緻密に復元したものが2019年の11月29日から少数ながらも全国で公開が始まった。日本初公開時は小学校低学年だったのもあり見られなかった悔しさをようやく晴らした感じではある。
作品冒頭、とある惑星の爆発によって降り注いだ謎の光線が地球に降り注いだ事によって死体が蘇って人間の肉を求めるようになったと爆発描写とともに勝手に字幕を追加、ゾンビが生者の肉に食らいついて噛み付くシーンやトム・サヴィーニが凝らした様々なグロシーンなどにはストップモーションがかかったり、画面にブルー処理が掛けられるなどの「修正」が施されているのだが、ストップモーション一つ取ってみても見えない部分は各人の脳内で補填されるので更なるグロを想像させてしまう作用があるように思われた😇
また面白かったのが字幕で、日本公開版の字幕をつぶさに書き出していたマニアの協力もあって、意訳や妙訳が炸裂する非常に分かりづらい手書き字幕をも再現していたのは凄いと思った。ビデオ版以降ではスティーブンの事を大体「フライボーイ」だの「ヘリ坊や」と訳していたが、この日本初公開復元版では「飛行機野郎」というのが面白かった😇
その他は作品を象徴するセリフをピーターが話すドラマパートなどを大胆にカットしたり、エンドクレジットをバッサリカットして黒背景にゴブリンの音楽だけが延々と流れるという最早改悪といっても過言ではない部分もあったりはするのだが……良し悪しは別としてこれが40年前に日本中に拭い切れないショックを与え、今に至るまでファンによる根強い支持を得られた原点だったのだと思うと実に感慨深いものがありました。観ることが出来て良かった😇
追記
この初公開復元版を見た翌30日、ピーター役のケン・フォリー氏とフラニー役のゲイラン・ロス氏に逢えるゾンビファンの為の記念イベント「ゾンフェス」に参加しました。ヘリでモールから飛び去った二人が40年の時を経て日本に降り立ったのです。大好きなピーターと一緒にこちらが持参した札束風メモ帳を持ってスティーブンとピーターとのツーショット撮影を再現したり、通訳を介してファンになってからの思いの丈を伝えてサインを貰うなどして本当に感無量でした。画面で見るのと同じく、ピーターはデカく手はゴツかったのですが非常にフランクで優しかったです。なんかもう人生が一区切り付いた感じがしましたね😇
