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ブラック・レインのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
3.3
マイケル・ダグラスと高倉健が刑事役で共演。悪役の松田優作など日本側の豪華俳優陣とハリウッド初の大阪ロケが話題になった刑事アクション。
監督はリドリー・スコット。撮影はヤン・デ・ボン。
原題:Black Rain
(1989、2時間5分、PG12)

ニューヨーク市警の刑事ニック(マイケル・ダグラス)と相棒チャーリー(アンディ・ガルシア)は、レストランで日本のヤクザ佐藤(松田優作)が別の日本人を刺殺する現場に遭遇し、激闘のすえ逮捕する。
日本に護送するが、空港に到着するなり、警察官を装った3人組(内田裕也、ガッツ石松、國村隼?)に佐藤を奪われる。
大阪府警(本部刑事部長役は神山繁)は、強引に捜査に加わろうとするニックに、お目付け役の松本警部補(高倉健)を付ける。
2人は行動をともにすることになるが、佐藤が大物ヤクザ菅井(若山富三郎)と偽ドル札の原版を巡り対立していることが分かる…。

クライマックスは、農家での銃撃戦(日本ではあり得ない。少なくとも、刑事である高倉健がマシンガンのような銃を撃ちまくることはない)とバイクも使ったダグラスと松田優作の一騎討ち。

~脇役の女性~
・クラブ・ミヤコのホステス(ケイト・キャプショー)
・クラブ・ミヤコのホステス(小野みゆき):佐藤の情婦

「お前らは黒い雨を降らせ、自分の価値観を我々に押し付けた。我々は自分を見失い、佐藤のような奴らが大勢生まれた。 だから、その仕返しをする」

「あなたの盗みは彼の名を汚す。あなた自身と私の名も」

大阪での撮影は規制が多く、リドリー・スコットは思った通りは撮れなかったよう。
日本の描き方は、以前よりは良くなっているが、まだ変なところがある。
本作は癌治療を拒否し心を決めて撮影に臨んだ松田優作の遺作となった。その事がこの作品を特別なものにしている。
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