フルCGでぬるっと!時にはカクッと!動くルパン達を許せるか許せないかな作品。許せればルパン三世特有の痛快さを堪能出来るし、許せなければ全てが気持ち悪く見え駄作に感じるでしょう。
私は冒頭からさほど違和感なく観れましたが、CGどうこうよりもドラクエでやらかした山崎監督だからなぁとそっちの方が不安でした(笑)
それでも華奢でマッチ棒みたいなルパンは初期の頃を彷彿とさせるし、カリオストロの城壁ジャンプのオマージュみたいなのもあるしでドラクエよりはルパンの方が思い入れあったのかな山崎監督はと思う。
個人的にはルパンといえばフィアット500でそれがぬるぬる動くカーチェイスは感動物でしたね。2Dのもそれはそれで味がありますけど。
パトカーがちゃんと埼玉県警だし、次元のヘッドロックはあるしでファン向けにちゃんと抑える所は抑えている感じですね。
ルパンの髪がフッサフッサ揺れたり、レザーの質感だったりはやっぱりフルCGアニメーションならではかなと思います。
次元も不二子もとっつぁんもキャラクターデザインに問題ないが、五ェ門は欲を言うともう少しワイルドな方が好きですね。
レティシアは目の動きとかいちいち可愛かった(笑)
これは交代してからずっと言ってますが、不二子役の沢城さんは増山さんに比べると、やっぱりセクシーが軽すぎるなと思います。これは自分が死ぬまでずっと言うと思います(´・ω・)
まあ沢城さんも嫌いではないのですが(貶すのか誉めるのかどっちだよ)
栗田さんも高齢になって声が出なくなって来たのか演出なのか分かりませんが時折、森進一さんの物まねしてる時のような低音ボイスになりますね(笑)
藤原竜也さんは素晴らしい役者さんですが本作の声優としては違和感…。
広瀬すずさんも違和感はあるのですが、世間知らずで天真爛漫なキャラクターには合っていました。吉田さんは上手くて違和感を感じませんでした。
ストーリーはヒロインが騙されていて、世界を征する程の力を持った秘宝とテレビスペシャルでもう見慣れた感じで新しさはないですね。
まあ定番の安心感は確かにあって、分かっていてもノリは面白い。
不二子が飛び降りて「フアァッ」「何よ!」の件が笑った!重かったのかな(笑)
前述したようにカリオストロの城のオマージュ的な演出もうありますが、それでもライト層向けにターゲットは絞っているのかなという印象。
仲間との関係性などヘビーなファンはちょっと物足りないかも知れません。
最初から全てを見透かしたようでスリルを味わうような遊び心、やっぱりルパン三世はカッコいい。かなり楽しめた作品でした。
ただ欲を言うとラストカットは「完」の文字で締め括ってくれればなお最高でした。
まとめの一言
「世界中何処にでも来てくれる奴」