このレビューはネタバレを含みます
売れない舞台俳優/脚本の永田と、女優志望で上京してきた服飾系学生のさき。
永田の、気を使わない発言や行動にも笑顔で対応するさきちゃん。
対して、転がり込んでから家賃も光熱費も払わず、機嫌が悪いとキレる永田。
全く変わらない永田と一緒にいて、言いたいことを言えないさきちゃんは精神が不安定になっていく。
淡々と進む映画なんだけど、ずっと見てられるし先が気になる。
別れて終わりだろうなあ、からの終盤やっぱりと思ったら、ラストは二人を題材にした永田の舞台の場面に切り替わる。この、現実から舞台に切り替わる瞬間が良かった。
最後の長ゼリフも、永田が未練いっぱいで変わってない感じなのがいい。
見ててイライラするほど優しかったり、振り回されて気力がなくなったり、ついに吐き出して泣いたり、松岡茉優の演技がすごい。