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劇場のrのネタバレレビュー・内容・結末

劇場(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

2回目の鑑賞。何度観ても苦しくて涙が止まらなくなってしまう、辛いけどとても大好きな作品です。
永田はどうしようもなくて最低だけど、彼の愚かさに自分を重ねて共感してしまう自分がいて、どこまでも人間らしい彼をきっとこの先も嫌いにはなれないと思う。思い描く自分から掛け離れた自分の姿に、彼自身が誰よりも傷つき苦しんだこと、彼が成長した過程も全部尊いな、と。劇作家らしい言葉選びや発想がとても魅力的で好きでした。
それでも、純粋無垢で慈愛に満ちた沙希ちゃんの笑顔が少しずつ減っていき、彼女が壊れていく姿は辛かった。
変わらない永田と一緒にい続けることはできないけれど、変わらないからこそ沙希ちゃんは永田を好きでいられた。切ない。
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