ほのか

FUNAN フナンのほのかのレビュー・感想・評価

FUNAN フナン(2018年製作の映画)
3.8
そういえば2021年映画館一発目やん。おじさんとふたりだったのに序盤でおじさんが退場してしまったのでほぼ貸切だった。この後またロシャ…観たんやけど、今週ラスト印がついるのに(ついてるから?)7〜8割方入ってて、差!!って感じだったな…。




終始言葉はフランス語でカンボジアって60年近くもフランス領やったんやなあってあとでwikiで調べて知りました。わたし高校の時世界史選択してたはずやのに全然覚えてなかった。この前観たマルモイが、母国語を根絶やしにしてたまるか!って話だったので、出てくる人みんなフランス語話してるのが屈してしまったのか…って感じやった。けど今は主にクメール語が使われてるみたいでよかった…!って気持ち。

淡々と語られる記憶の話って感じがした。
この政権が4年も続いたの、怒りを通り越して信じられんわ。だけどこういう、人を人として扱わないめちゃくちゃな政権って歴史上ここだけじゃないから続いてしまうんよな…とも思う。"歴史"としてみるからなんで!?って思うけど、その線上にいると「ここを我慢すれば以前の生活に戻れる」って思ってしまうんよな…今わたしたちもそこに片足突っ込んでる感じあるもん。

こういう映画は面白いとか面白くないとかそういう話ではないから書きづらい。知ってなきゃいけないと思うから観る。
映画は娯楽なので楽な方に楽な方に走りがちやけど、わたしはこういう映画を観てバランスを取ってるところがある。どっちに偏ってもしんどい。平和ボケしてる心の隅にもやもやを残していくためにもちゃんと拾っていきたいんよ。