くろゆり

雁の寺のくろゆりのレビュー・感想・評価

雁の寺(1962年製作の映画)
3.7
寺って、現代基準で考えると パワハラ・セクハラてんこ盛りのブラック企業という捉え方もできるんだなあ などと思った。ホワイト企業に入れなかった従業員の足元を見て、限界までこき使うところも似ている。
内部的には「これは修行だから」、外部には「宗教に口出しするな」で全て通してしまう。告発しようにも、窓口が無いし、マスコミも黙殺してた。統一教会問題で新興宗教が悪いという世論になってると思うけど、それは既存宗教が立派ってことには繋がらない。
「触らぬ神に祟りなし」じゃなくて、こうやって問題提起してくれる作品は大事だと思う。風刺が効いてるエンディングもうまい。
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