せびたん

Imitation Girl(原題)のせびたんのレビュー・感想・評価

Imitation Girl(原題)(2017年製作の映画)
3.5
ヘンなB級映画。としかいいようないです。
アメリカという国がまた1本ヘンな映画を世界に送り出してきやがりましたよ。
さっそくですがヘンな映画加点あり🥺
短歌や俳句でいうところの破格な様式の作品ではなかったかと(←これは別に褒めてないです)。個人的には破格に至るためには止むにやまれぬそれなりの理由というか必然が必要かと思います。

話はこんな感じでした。
宇宙からやってきた液状生命体は、とある少年が持っていたエロ本の表紙を飾っていたポルノ女優ジュリアナの姿に擬態し、地球での活動を開始する。地球に来たばかりでまだうまく歩けず、言葉も喋れないジュリアナ(偽)を保護したのは、訳あり移民ぽいイラン人姉弟だった。ふたりはジュリアナ(偽)が何かの事件に巻き込まれ記憶喪失したかわいそうな移民だと思い込んだのだ。彼らに匿われたジュリアナ(偽)は人間の生活に慣れていく。イラン語もマスターする。そしてある日の深夜、イラン人の家でテレビを見ていたらジュリアナ(真)が出てたのでジュリアナ(偽)はジュリアナ(真)に会いに行く決意をするのだった…。

と、ここまでで1時間くらい経過してます(本作は84分)。
そこまでの間はふたりのジュリアナの日常生活が交互に描かれていきます。

これといったドラマが発生しないこの形式って80年代とか90年代の邦画に多かったような…。その後邦画界ではこの試みは放棄されたようですが、アメリカ映画が代わりに続けて発展させてくれてたのね、みたいな。この作品を踏み台にまた次のこういうのが出てくることに期待です。まあいちおう必然はあったのかなと。
せびたん

せびたん