Tai

Mank/マンクのTaiのレビュー・感想・評価

Mank/マンク(2020年製作の映画)
3.5
名作『市民ケーン』製作当時がここに!

1941年公開の『市民ケーン』が製作された当時の物語ということで、その表現として全編モノクロです。
音楽とか音声とかオープニングとか、とにかく演出はこだわりを感じましたね!

そして主役がその監督・脚本・主演のオーソン・ウェルズではないんですよね!共同執筆脚本のハーマン・J・マンキウィッツ目線のお話となります。
これがお酒大好きの依存症、他人と話せば適当にペラペラと口が回るオヤジで、とてもこれからあの作品を書き上げる人間には見えませんでしたね。

基本、会話劇で展開していきます。
30年代当時のハリウッドの様子や世論を知ることができるというのは非常に興味深かったですね◎
ただ、そのお話がどこまで事実に沿ったものかは分かりませんが…
まだ開戦前のナチスについての会話はほんの数年前の米大統領選を思い出す生々しさがありました。

『市民ケーン』について全く知らない人には単純にとある脚本家のお話として観ていけるかも知れません。
作品を観ているよりは、作品のウィキペディアページを読んで、作品公開の背景などを読んでいた方が楽しめる…かも?
色々とハッとさせられるシーンはあるものの、何か全体的に薄味に感じてしまったのは残念でしたね(;´Д`A


MGMスタジオ実権者であるルイス・B・メイヤーの登場シーンがパワフルすぎて好き!
「エモーションとは…」「この商売で買い手が…」のセリフは成程過ぎて痺れました( ´∀`)b
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