今年71本目。
インド発の国家諜報員もの。
世界的な悪の武器商人インシアを追う諜報員カビールの裏切りから物語は始まる。
オープニングが、露骨にクレイブ版007や直近のMIシリーズを意識した演出で笑っちゃう。
その後は、ちゃんと諜報活動しつつも、インド映画らしいガバガバ展開もありつつの、思ったよりド派手なアクションが繰り広げられる。
本当、アクションは良かった。
しっかり、人が体を張ってスタントするスタイルの正統派の格闘アクションで、見せ方も中々のもの。
たまーに出てくる露骨なグリーンバックシーンはご愛嬌。
バイクを使ったスタントも良かったし、ラストの「どうしてスポーツカー持ってきたの？お前ら」ってツッコミはさておきなカーチェイスも良かった。
ただ、インド映画の宿命、長い上映時間故の弊害でもある、どんでんに次ぐどんでん返しは、流石にそろそろ飽きが来た感がある。
逆に予想が付くというか…、一悶着あって落ち着いたら登場人物が不敵な笑みを浮かべたり、急に話が過去に遡って答え合わせが始まったり…、そんなシーンが始まると「やっぱりね」となってしまう。
ストーリーのスケールの割には2時間ドラマのような作風に見えてしまうのは残念。
話が諜報員と言いつつ、ポリスっぽいのもそう見える要因かも。
