このレビューはネタバレを含みます
上映禁止にされたりしたと聞いて、もっと不快感マックスな作りなのかと思ったらグロいけどしっかり作り込まれたストーリーで超面白い。
久々にホステルくらいぶっ飛んだ映画！ブラックユーモア満載で不快感と爽快感のバランスが凄い。息もつかせない展開のスピードが最高。
序盤のバタバタと主人公らしき人たちが死んでいく展開に惹きつけられた。
全編驚きに満ちてて、ハントする側、される側が中盤逆転してからの怒涛の追い上げもワクワクする。序盤のLINEのやり取りが物語の発端として回収されて隙がない。
その後に浮かんでくる主人公のキャラの魅せ方も素晴らしく、日常では半狂人っぼくてまともじゃなさそうなサバイブ力も超クールでした。脈絡なくんーー、って鬼みたいな表情したり、顔がおもしろかった笑。
主人公もいいもんじゃなくて暴力で生きた心地が初めてする、なんて思うヤバいやつってバランスが良い。人間の根底にある暴力性を『あるよね』って肯定してつつ指摘してる感じにドキッとする。
ハントする側、される側、両方アメリカの病理の象徴的側面を持ったキャラクターで構成されてて、感情移入しつつも結果的に両成敗みたいな…どっちもくるクソだけどその上でやった金持ちはクソというぐるぐるしたのちにストレートな話で綺麗に締めるので分かりやすい。
スノーボールカッコいい〜！
