マレーボネ

シャン・チー/テン・リングスの伝説のマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シャンチーおもしろかった〜!予告編と中盤以降が雰囲気違いすぎて騙された!って気持ちが強い。予備知識なしで早めに観るべしだな。

ビジュアルも予告編もいい意味で地味さを全面に出してて、ブラック・ウィドウに続いて堅実なアクション映画が見れるんだろうな、と思ってた。
序盤は期待通りの盛り上がり。ド直球のカンフー系のアクションは久しぶりに見てカッコよかったし、近年のアクションは立体的な動きが主流っぽくなってたから、横の動き主体の格闘シーンは逆に新鮮だった。

このまま父親の組織と因縁の対決に……って思ってたら中盤以降は180度違う方向にストーリーが進んでいってビビった。
東洋風のザ・エキゾチック演出をガンガン押し出していって、母親の村に着いたときはもはやファンタジーで謎のセンス・オブ・ワンダーさえあった。そして最終的にドラゴンボールになってた。(ドラゴンボールっぽい何か、という意味ではなくドラゴンボールそのものと言えるレベル)

普通こうなると「何見せられてんだ……」ってなるしいろいろ破綻してきそうなものだけど、家族の再生っていう普遍的なストーリーをきちんと主軸にしているのと、やっぱり何と言っても東洋風ザ・エキゾチック演出のゴリ押しで批判的なアレコレを考えてるヒマもなく盛り上げ続けてくれるのでかなりスッキリ観れた。
リングスがちょっとずつシャンチーに力を貸してたのとか、母親と叔母はどうやって連絡取り合ってたのか、とかけっこうデカ目の矛盾点はあちこちに落ちてるんだけど、脳内で勝手に補完できる。なぜならエキゾチックだから……!
この辺を観てる側に強いるのってもはや反則だろと思わなくはないけど、それが気にならないくらい驚きとワクワクに満ちた内容だった。
エンディング後もブルースとキャロルが元気に出てきてちょっとゴージャス。

登場人物は本当に魅力的。
シャンチーの明るくて生きることに対していい意味でこだわりのない姿勢は軽やかで素敵だと思った。
ケイティもこれまでにないヒロインで楽しかった。ああいう恋愛関係ないユルい腐れ縁みたいな関係が微笑ましかったので、最後普通に恋人っぽくなってる演出もあってちょっと残念だった。顔も声質も性格も椿鬼奴に見えた笑
スパイダーマンのネッドと絡むとクッソ笑えるだろうな。変キャラアベンジャーズ的な集団ができそう
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