綾辻安吾

ソー:ラブ&サンダーの綾辻安吾のレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
2.8
ロキの抜けた穴はあまりに大きすぎた

ソーの面白さの8割はロキだったのかもしれない、そう思ってしまうくらいのハリボテ感

映画観終わってすぐに、日本でとんでもない事件が起こって、この映画の内容が一気にどうでもよくなったんだけど
そもそもそれくらい内容がどうでもよかったからでもある。

サノス倒した後のMCUってなんか適当ですよね。

アイアンマンとキャプテンがいなくなっただけでこんなにどうでもいい作品連発出来るなんて
この事実もあまりに辛くてやってられないなと。

ソー ラブ&サンダー は今後のMCUにどれほど作用してくるのかわからないけども、もうなんかあんまりいじらんといてください!って思った
これ以上、もう、変に、いじるのやめよう。

なんかうすいんすよ、今回のソー。

味がうっすいうっすい。
おっきなポテチ買ったら中身は半分以下で、食べたら無味みたいな。

クリスチャンベイルがいなかったらやばかったんじゃねぇかなと思うほど。
ただ、そのベイルの名演も無駄遣いだと感じる薄さ。
わざわざ出てきてくれたのにナタリーポートマンこんな扱い?こんな扱いでいいの?
書いてる途中で20年位前の韓国映画みたいな安いお話しだなとか誰も思わなかったの?と
これソーでやる必要あるのかな、、、ってのがずっとあった。
出てくるキャラも少ないため、会話シーンも退屈。
ずっとソーとバルキリーが喋ってるだけじゃん、、、て

真剣だったシーンってゴアのシーン以外にあったのかなと思うほどずっとふざけてる、福田雄一監督作品かな?ってくらい茶化し続けてる。

序盤でガーディアンズのメンバー達と別れてから画面の華やかさが一気になくなり、それを背景美術CGでカバーしているんだろうけど
そのCGもあまり綺麗ではなく、これが天下のMCUか?と
前作も正直好きではなかったけど、今観たらめちゃくちゃ面白く感じてしまうことは間違いない。

今作はソーの本筋というよりも、ドラえもんズみたいな感覚なら楽しめたのかな
ソーのなつやすみ みたいな

今作が唯一良いなと思えたのは、ちゃんとソーの続編だという事。
何かの作品を予習していなくてもいい、エンドゲームの後すぐのソーの物語とされている事。
本来あるべき姿の映画作品だと思う。
正直それ以外で良かったところがあまり感じられなかった。

前作から思っている事だが、ギャグはストーリーの隙間をうめる逃げ口実ではないよ

もう本当に残されたのはガーディアンズオブギャラクシーのみとなりそう、マジで頼むで。

MCUを惰性で観ているが潮時なのかもしれない。
綾辻安吾

綾辻安吾