ロールシャッハ

ソー:ラブ&サンダーのロールシャッハのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.8
神に裏切られた男の復讐

神の為に戦い、衰弱のあまり荒野で救済を求めていたゴアが娘を失い、信仰していた神に裏切られ、神殺しになる始まり。

子ども達は、ソーやジェーン・ソー言い伝えによって憧れや勇気を持つ。
ゴアは信仰に対しての現実を突きつける。
ソーがサノスにやったことは、ただの殺しであって、誇らしい事ではないと。

全知全能の神ゼウスとの絡みを見て、神はずる賢い大人。子どもに現実を叩きつけることは正しいことなのか、ヒーロー(神)を待っている。
この間に立てるのはソーしかいない。

良い神もいるし、悪い神もいる。グレーな神をいる。神なんかいない方がいい全ての神を滅ぼしたいゴア。

ゴアが自分の意志を突き通した末に、ソーが負けを認めたのが腑に落ちた。
"私の負けだ"
愛すべきものを失った痛みは計り知れない。
それが堕落した神のせいだったかもしれない、しかし神のために費やした訳ではなく、恋人・愛娘に費やしていた。
最後は愛だよ。復讐では満たされない。そんなふうに感じた。
Love and Thunder
ロールシャッハ

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