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ソー:ラブ&サンダーのsomaddesignのネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

サノスとの激闘の後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々とともに宇宙へ旅立ったソー。これまでの道のりで多くの大切な人々を失った彼は、いつしか戦いを避けるようになり、自分とは何者かを見つめ直す日々を送っていた。そんなソーの前に、神々のせん滅をもくろむ最悪の敵、神殺しのゴアが表れて…。

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前作「ラグナロク(バトルロイヤル)」から監督に抜擢されたタイカ・ワイティティ監督が引き続き登板。今となってはこのライトでコメディタッチがソーやクリヘムとの相性良すぎて、改めて1・2作目を見返すと趙暗い重い映画に思えるかも。

無邪気でボケ多めな会話シーンは楽しいけど、話してばっかりでちっとも話が進まねえので割とイライラする。やっと出発したと思ったら、神々の国で仲間探し…かと思ったらゼウスに直談判。変装した意味とは? カメオ出演や無駄話といった冗長な部分が楽しいけど、物語にビックリするくらい寄与しないのでマジ無駄。タイカ・ワイティティ監督がキャッキャしながら作ってそうで、制作過程のノリに観客が置いてけぼりになる瞬間も。

珍しくヴィランを演じたクリスチャン・ベール。事前に出演情報を知らなかったので、しばらくクリスチャン・ベールによく似た人だと思って見てた。
「ダークナイト・ライジング」以来10年ぶりのアメコミヒーロー映画の出演だそう。(ダークナイト・ライジングがもう10年前なことも驚いた💧)妻と娘に「もう無茶な肉体改造はしない」って約束したせいか、特殊メイクで神殺しのゴアを熱演。とはいえ冒頭のガリガリヨボヨボ状態でも、ムチムチの筋肉が隠しきれない自肉の高さが面白かった。

幼少期のソーを演じてるのは、クリス・ヘムズワースの双子の息子サシャとトリスタン。そらもうソックリかつほっこり。
前作に引き続いての劇中劇にはマット・デイモンとルーク・ヘムズワース(クリヘムの兄)とサム・ニールに加えて、メリッサ・マッカーシーまで参戦。メリッサの夫のベン・ファルコーンも監督役で出演してて謎の夫婦共演を果たした。もはや本編ばりに豪華キャストになっていくので、今後の劇中劇の行方も気になる。

終わってみれば、神々同士の大喧嘩って感じでまさしく神話の世界っぽい。
とはいえなんで神々の喧嘩で一般市民ばかりが被害が大きいのが納得いかない。建物や財産が破壊されても文句も言えねえし、神様なのでカジュアルに生き返れちゃうのもズルいし。「お前らお願いだから他所でやれ!」ってのは現実の争い事と同じで、偉い人ほど……(以下自粛)

それと昨今の不穏な世界情勢を考えると、少年少女を兵力としてしまうのって危うい着地に思えた💧



50本目
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