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ソー:ラブ&サンダーのHKのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.0
ゴア「私の名はゴア、地球を征服・・・」
マモル「マグマ大使~!」
ヒャラリラリ~♪ヒャラリラリ~♪ヒャラリラリ~♪(笛の音)

・・・失礼しました。
ふざけ過ぎですね。私もですが、この映画も。
始まってしばらくゴア役がクリスチャン・ベールだと気づきませんでした。
ベールの『マシニスト』を思わせる役者魂は相変わらずサスガ。
オープニングからシリアスで気合の入ったベールに期待したのに・・・

ひとつ前の同じくタイカ・ワイティティ監督の『マイティ・ソー/バトル・ロワイヤル』はかなり面白かった記憶があるんですが、今回はシリアスパートとコミカルパートにギャップがありすぎて違和感、というかかなりの悪ノリ感。

神様の集会のバカっぷりが酷い。小籠包の神!
そもそも神様の話だからMCUの中でも浮き気味のところをギリセーフで保っていたのに今回はついにやりすぎてしまった印象。
これがシリアスな『ウインター・ソルジャー』あたりと同じ世界観とはもはや納得し難し。
しかもソーがゼウスにしたことはゴアと同じじゃん(生きてたけど)。

本来ならシリーズの正規コメディ部門であったはずの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の面々も呆れ果てて序盤で早々に離脱。
終盤、子供たちに武器を持たせて敵を大殺戮させる展開はちょっと呆気に・・・
これディズニー映画ですよね?

ギャグ・コントが前に出すぎてストーリーは二の次でしかも破綻気味。
楽しい部分もあるのに、かなり残念だし何より熱演のベールが不憫。
シリーズ内の立ち位置を自ら破壊してしまったソーに今から軌道修正は利くのでしょうか?
エンドクレジット後のシークエンスまでいろいろとスッキリしない作品でした。

ちなみに中盤のゼウス役もしばらくラッセル・クロウだと気づかず。
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