三樹夫

ハロウィン KILLSの三樹夫のレビュー・感想・評価

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)
3.4
前作のすぐ後の話。マイケルは生きていて、火の海の中から殺人不死鳥のごとく脱出し早々に片っ端から人を殺していくが、もはや住みたい街ナンバー1のハドンフィールドの住民がさすがにブチ切れてマイケル殺すと、数の論理でマイケルに挑むという映画。今作の見所は住民があえて自分からマイケルに挑むというのも手伝っての殺人バリエーション。マイケルに挑んではあっさり返り討ちにされ、バンバン人が死んでいく様が途中から笑えてきてしまった。ハドンフィールドの住民の戦闘民族っぷりが凄くて、とりあえず手近にある武器になりそうなものをすぐに構える。燃える家の中からマイケル出てきたら、消防士が速攻で戦闘態勢に入ったのは笑った。一瞬で皆殺しにされてたけど。登場して速攻メタルクウラにぶっ飛ばされてたベジータっぽい滑稽さがなんとなくある。ハドンフィールドの住民がマイケル狩りを始めるというのは、暴走する群集心理の怖さみたいなのが絡まってくるので、観てるこっちとしては昇天レベルでアガりそうなところで真面目な気持ちになる。まあ暴走する群集心理そのものよねというので納得はするし反論があるわけではないが。

今作でマイケルはモンスターというか、『IT』のペニーワイズみたいな象徴的な存在に。そういえば集団リンチ受けてたのも、ITリブート版恒例のペニーワイズが集団リンチ受けるオヤジ狩りを想起させるものがあった。2018年より始まったハロウィンシリーズは今作が3部作の2作目で、3作目の『ハロウィン ENDS』が来年公開予定だが、恐怖の象徴みたいな感じになちゃったしどう決着付けるんだろ。ある程度ボコボコにするけど倒せはせずマイケルは常に存在するみたない終わり方か。
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