もこもも

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのもこもものレビュー・感想・評価

4.2
MCUシリーズ30作目

"喪失"と"継承"と"再生"
喪失感が凄すぎる...
映画を観終わっても喪失感から来る
深い余韻によって放心状態になっていた
エンディングの流れがほんまに感動...
ここまで素晴らしいとは思ってなかった
ほんまにマーベルってすごいね

ティ・チャラを失ったワカンダと
海の王国・タカロンとの戦いを描いた本作
ストーリー、アクション、映像の迫力、音楽、
1つの作品としての高い完成度を感じる
フェーズ4の締め括りにふさわしい作品
初っ端から大きな悲しみに襲われ、
マーベルのロゴでは胸に穴があいたような
喪失感と虚しさに苛まれ、
愛する者たちを失ったシュリの
悲しみによる言動や選択に胸を痛め、
ネイモアとの戦いの後の選択に安堵し、
"ワカンダフォーエバー"で胸が震え、
ラストは染み渡る感動と余韻を感じる...
ちょっと心の整理が出来てきた今は
ワカンダのみんなと一緒に全力で
ワカンダフォーエバー!って叫びたい

「本当はまだほんの子供なのに...」

ほんまにそう...
まだ全然子供やのに...
努力と才能を費やしてきたのに
それでも愛する人を沢山失って、
国を背負う立場になるって、
あまりにも辛すぎる...
映像の中の人ではあるけど、
まるで自分に近い存在かのように
シュリのことを大切に想っていた

「あなたが何者であるかを示しなさい」

ブラックパンサーの復活は嬉しいけど
最初はもうこれ以上傷ついて欲しくないから
シュリがブラックパンサーになることに
とっても複雑な気持ちを抱いてしまった
でもネイモアとの戦いを経て、
シュリが国を、民を守るために戦うのなら
自分は心から応援するしかないと決意

失ったものはあまりにも多いけど、
失ったものだけではなく、
戦いを経て、過去を乗り越えての前進、
友人になったリリとの出会い、
そして宝物のような甥の存在を知れたね
ラストのシュリの回想と表情に涙が滲んだ
この瞬間をずっと胸に残しておきたい

「死は終わりではない」

盛大で敬意を感じる追悼作品
ティ・チャラとしてだけではなく
現実でも闘い続けて亡くなられた
チャドウィック・ボーズマンさん
多大な愛の中で安らかにお眠り下さい

"Wakanda Forever"


【2022/11/19 IMAX3Dで再鑑賞】

ほんまに素晴らしい作品
1回目の鑑賞でも思ったけど
やっぱり音楽が突き抜けて素晴らしい
『Life me up』でずっと余韻に浸ってる
ティ・チャラとシュリはもちろん
オコエとエムバクも大好きで、
エムバクがシュリの支えとして
投げる言葉、姿勢に胸が熱くなる

前回はシュリが過去とけじめをつけて
前向きになれた温かい気持ちよりも
失った悲しみの余韻の方が大きかったけど
今回は悲しみの余韻よりシュリが前に進み出した
前向きな姿にすっきりとした温もりを抱けた

2回目の視聴ということもあり
前日に前作を見返したこともあり
ティ・チャラを救おうと必死なシュリに、
ティ・チャラを失ったシュリの苦しみに、
シュリが連れ去られた時のラモンダに、
ラモンダを失ったシュリに、
ワカンダフォーエバーに、
びっくりするぐらい自然に涙が滲んで
ラストシーンは涙がこぼれ落ちた
このラストシーンほんまに大好き

「Show him who you are」
もこもも

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