T3K3

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのT3K3のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

1回目:IMAX/3D/字幕
2回目:2D/吹替(2022年11月20日/TOHOシネマズひたちなか)


復讐者が気高き者になるまでの話。

ってほどでもなかった。ラストでやっと気高さの入り口に立ったぐらい。作中でも言われていたように、ティ・チャラが「気高すぎた」。

「葬式映画」「追悼映画」って感想をそこそこ見るけど、個人的には思ったほどそちらに偏りすぎてないバランスだった。『アクアマン』と差別化するためか暗く不気味に描かれる海底世界も、冗談が通じなさそうなネイモアも魅力的。戦闘シーンをはじめ、久々に"丁寧"なMCUを観れた。

その反面、それなりに不満というかモヤモヤも。ラモンダを殺す必要あった?とか。一番は「ワカンダ・フォーエバー」が発されるシーンが全く燃えなかったこと!ネイモアは燃えてましたけど。心から「ワカンダ万歳!ワカンダ・フォーエバー!」って言いたかった。そういう映画になるとばかり思ってた。

まあ、残された人々の未熟さや失敗、感情の揺れを描くことで、逆説的にティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)の崇高さを際立たせたのかな。シュリの記憶の中での笑顔にはどうしても泣いてしまう。安らかに。
T3K3

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