薫

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーの薫のレビュー・感想・評価

4.1
現実で起こった主演俳優の死をそのまま物語にトレースして始まる続編。1作目では兄を支えたり揶揄ったり、爛漫な妹だったシュリちゃんも今作では喪失を経験した影を帯びた主人公に。

ククルカンとシュリは微妙に立ち位置が異なるけど、共に自らの民族を守りたいという気持ちは同じで、互いに互いの国を美しいとも思っているけど、その他の世界との支配する/されるの歴史に基づく考え方の相違から敵対してしまう。
ブラックパンサーを見ていると、本当に世界って…て悲しくなる時がある。この国の歴史もそういう歴史があって身につまされます。
薫