警察に捕まったあと、警察署の前でのラモーナとデスティニー、とても良かったなあ。「母親はイカれてる」、きっと本当にそうで。
男に薬を盛ってお金を騙し取るってただの犯罪なんだけど、私はこの映画についてきちんと考えなければいけないなって思った。
ストリッパーとして働いていたデスティニーたち、とてもキラキラして魅力的で素敵！と思っていたけれど、母親になり再びストリップ劇場に戻り働くしかなくなった彼女を見て、なんだか不憫に思えたのは、私の偏見だろうな。娘を学校に連れて行くシーン、周りの女性たちの目、私も同じ目をするだろうな。だから私が言葉にすること全部、綺麗事に思えてしまうなあ。事実だけを切り取ってひとつひとつ並べたらいくらでもケチをつけられるけれど、彼女達の人生は切り取ることができないもので、ずっと地続きで。どん詰まりを感じる。「選択肢を多く持つこと」って大事で、恵まれたことなんだなあと、そんな普通のことを改めて思いました。
あと私は女の友情によわい。ほんとうによわい。
