このレビューはネタバレを含みます
これはちょっと考えさせられますね。
実話から着想を得たストーリーなら尚更。
ニューヨーク、金融街の男たちを手玉に取ったストリッパー達。
そういえば聞こえは悪いが、本作は善悪の問題ではない気がします。
家がもともと裕福かどうかでその後が決まる社会。持つものと持たざるもの。
全てを諦めてきた人が金を手にしたらああなるのも仕方ないと思います。
持つものへの憧れ。
リーマンショックによって彼女たちも仕事がなくなった。
店は少しでも売上をあげようと、他国の女性を雇い禁止行為もさせる始末。
全盛期で働いていた主人公たちには受け入れられるわけがない。
そもそも、その選択しかなかった。
この現状が痛切に感じさせられます。
デスティニーが言っていた、『どこも経験者が欲しいって、じゃあどこで経験を積めばいいの?』という言葉。まさしくその通りです。
様々な要因が重なって、
結局嫌な仕事をせざるを得ない者たちが生まれてしまう。
しかしそれで稼げたのも事実で。
資本主義の光と闇を見た気がします。