じぇいらふ

彼女は夢で踊るのじぇいらふのレビュー・感想・評価

彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)
4.9
見てよかった。傑作❗️
加藤雅也の社長が素晴らしすぎますよね。激2枚目でやってきた彼が渋い関西弁のとぼけた味あるおっさんとして踊り子と同じくらい輝いてます(最後あれずるい笑🤣)。
仮面ライダービルドの犬飼くんが同一人物というのも若干違和感ありますが笑、よかったです。20年?以上の時代差があんまり感じられないよね(お客さんとか)ありますけど、広島第一劇場という歴史ある建物が時間が止まったような空間だとして納得。

サラ=メロディ役の岡村いずみが実際の踊り子では⁉️と思わんばかりの動きと輝きと切なさ、幻想的存在としての説得力が素晴らしいです。本物の踊り子、矢沢ようこのステージもよかったですね。松山千春の名曲『恋』とレディオヘッドの『creep』がいっしょに流れるストリップという空間。この雰囲気が全てという意味では、主役はこの劇場であり、劇場とストリップという文化に対するリスペクトと愛情に溢れた作品。ほころびゆく性風俗ジャンルとしてジャーナリスティックに扱わずに、あくまで夢の舞台に関わる人たちの思いと淡い恋物語として押し切ったのはよかったと思いますよ。泣ける🤣

それにしてもレディオヘッドで一番有名な曲で、サマソニでも冒頭の一音から大盛り上がりだった彼の名曲creepが、まさか広島のストリップ劇場を舞台とするインディーズ映画の音楽として鳴り響くなんて、素敵過ぎてまずこれを成立させた制作陣に拍手を送りたい👏よくOKでましたよね。この曲をテーマ曲にしたい映画企画なんてゴマンとありそうなのに。トム・ヨークのコメント聞きたいっす🤣