ぽち

ボディヒート・サーガ 魔性伝説のぽちのレビュー・感想・評価

3.0
低予算のB級ホラー・サスペンスだが、ミューズ(リャナンシー)伝説とホラーをミックスして新しさを出そうとしている努力が伺える。
それに落とし方もこの手の作品にしては上出来だろう。

メインの女優二人がなかなかきれい。
エル・エヴァンズはお色気担当で脱ぎっぷりも良いが、せっかくの絡みシーンが監督のセンスが無くエロ度が足りないのが残念。

ケイト・マンシは若い頃のマリサ・トメイにヨハンソンの口を足したような美人。サービスシーンが欲しかった。

解説や内容紹介にはドリュー・バリモアの「ボディヒート」シリーズと書いてあるがまったく関連は無い。昔の西部劇と同じ無責任なシリーズ商法。
販売元は「エクリプス」と言う会社らしいが、邦題のつけ方からインチキ商法までやって恥ずかしくないのだろうか。

邦題や売り方は酷いものだが、作品自体は努力の跡があり、手抜きや惰性のB級とは一味違う作品。
作中に出てくる「絵」が映画のために作った物だろうが、なかなか良い絵で見所のひとつ。

余談。
ミューズを題材にしたのもだと、どうしても手塚治虫の「ばるぼら」を思い出す。
主人公を異常性欲者としたり、ミューズを臭いそうな浮浪者としたりキャラ作りの凄さが天才的だと再認識してしまった。
ぽち

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