たむ

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのたむのレビュー・感想・評価

3.3
ベネディクト・カンバーバッチさん主演の最新作は、猫を描き続けたルイスウェインの伝記映画です。
最初、画家の名前を聞いたときには、分からなかったのですが、絵を見て、この有名な猫を描いた人か、とより興味を持ちました。
演じるのがカンバーバッチさんなのですが、彼の最も得意とする役柄でした。
才能がありながら、様々な困難や偏見と葛藤する姿、その熱演は演技派ならではの仕事です。
2021年作ということで、本作と『モーリタニアン』と『パワーオブザドッグ』とノーウェイホームのドクターストレンジを同年に…凄い仕事の仕方です。

さて、葛藤する画家、芸術家を描いた映画はたくさんあります。
本作は、ウェインが描いた絵を彼の見ている世界から抽出したり、客観的なナレーションの存在がありながら、極めて主観的な構成と表現です。
テーマとして、世界は画家の目を通してどう見えるのか、それを教えていく奥さんの存在の大きさを描き出していきます。
ただ、本当に画家の映画は多いので、そこからの突出した特徴があるかとなると、うーん…難しいところです。
カンバーバッチさんの熱演とウェイン世界観に染まる映画ですね。
たむ

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