しちれゆ

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのしちれゆのレビュー・感想・評価

3.6
ベネディクト・カンバーバッチ主演のねこ映画と聞いて楽しみにしていたけど ねこ映画ではなかった。
原題は″The Electrical Life of Louis Wain″ エレクトリカルライフ?
冒頭 まだルイス・ウェインが無名だった時 汽車の中で知り合った男ダンが最後の方で再登場し「絵を描くことで他者とつながる」「それがあなたが″電気″と称するもの、すなわち″愛″なんです」と言うのだが。え?ルイスは電気の特許を取ろうと頑張っていたのだからそんなメタファー的なことではないんじゃない? と思ったのと、最初ちょろっと出てきただけのダンが【ルイス基金】を創設するのも唐突。
ルイスは若い頃から洪水で溺れる幻覚を見ていて更には電気がどうのと常に言っている変人で 猫と話ができるなど のちに統合失調症と診断される布石は充分にあるのだが、それにしても分かりにくかった。
カンバーバッチがルイス・ウェインの20代~70代を演じていたのは流石。ヴィクトリア朝のこの時代は女性の30代はもう結婚するには高齢すぎるというのが驚きでした。あと、ルイスが両手を同時に使って早業で絵を描くのは面白かった。
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