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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのぐのレビュー・感想・評価

4.7
ビリッと電気が走るような感銘を受けた。
色んな人に感電してほしい映画。

何度も思い出してしまうシーンばかり。
芸術作品として素敵な建物、壁紙、構図(少しウェス・アンダーソンを彷彿)、ファッション、色彩、光、、、

寄りかかり合ってエミリーが言うセリフもきっと思い出す場面が自分にも来ると感じたし、伝えたいと思った。

そして驚いたことに、この映画と繋がったことがある。
最近ふと気になった宇多田ヒカルの曲Electricityにある歌詞の一部。
「アインシュタインが娘に宛てた手紙読んでほしい」
調べるとあの有名な方程式E = mc²が表すエネルギーの真意が書かれていた。
その中の一文だけここに記す。

Love is Light, that enlightens those who give and receive it.
愛は光であり、愛を与える者と受け取る者を教え導く。

この一文を思い出したのは、
ルイスが〝I feel electricity 〟と言った2人の場所、色彩がプリズム掛かり絵画のようになった美しい場所に、
ふとノートを開いて見つけたあの欠片を手にした瞬間、彼を照らす光が強くなり、その場所へ導くようで、きっと必要な時だったのだろうなと。
まさかの人が最後にelectricityの意味を言ってくれるなんて驚いた。

あとこの言葉も良かった。〝To look〟
エミリーが言う、世界を美しく捉えて見つめること。ルイスが言う、絵を教えるルールは一つ、見ること。

プリズム掛かるシーンは随所にあり、感動の電気を私に走らせたのは、光だけでなく、あの石も、、、涙流しました。

あとは鏡、丸い穴の構図が気になった。
覗き見合ってるような。
、、、もっと考察したい箇所ばかり。
取り急ぎここまで。

加えて備忘録✍️
electricityをギュッとまとめると、
はかり知れないエネルギーで、それぞれの原動力でもあり、愛でもあり、感電するように広がっていく煌めき。

光を屈折・分散させるプリズムのように色んな人と関わる人生を送りたい。

…ちなみに先述した歌詞に続くのは、
「愛は光」である。
ぐ