19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ある画家の半生。
ルイス・ウェインという名前は知らなかったけれど、彼の描いたネコは何処かで見た気がする。
父を亡くし、母と5人の妹を養う長男ルイス(ベネ様)は、かなりの変人。お金に無頓着で名家の経済状況は常に危機。妹たちのために雇った家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と身分違いの結婚をして名家の評判は地に落ちたのだったが…
身分違いなど、世間の目など、全く気にせず二人の愛がとても深くて素晴らしかった!ルイスの浮世離れしたあれこれ、天才とアレの紙一重状態の演技がすごく良かった。ベネ様の出演作品の中でもかなり好き。いちばんかも。
生涯愛した妻とネコ。このタイトルが観終えてしみじみその通りで良かった。
妻が愛した猫ネコ、ピーターが亡くなった後のルイスの悲しみよう…悲しみが深くなればなるほど、彼が描くネコの絵は生き生きとするのが泣けた。ルイスが電気と言ったそのパワーは愛そのものだった。
ルイスがネコを描かなければ、人々はネコの愛らしさに気づかず、みんなの愛するペットにならなかったのかも。愛猫家必見の映画です。