さてドキュメンタリーです
と言ってもこれは劇映画ですね。メキシコの漁師が組合を作ろうとします。ヴィスコンティの「揺れる大地」あるいは
ビーバーマンの「地の塩」に似てますね。
〈世界の傑作ドキュメンタリー・シリーズVol.5〉
■スティーグリッツらとともにモダニズム写真家として写真を20世紀の芸術形式として確立したアメリカの写真家ポール・ストランド。1921年にチャールズ・シーラーとともに無声の短編「マンハッタ (Manhatta」を監督する。その後。作曲家カルロス・チャベスの招きでメキシコに移住。メキシコ政府の依頼でエミリオ・ゴメス・ミュリエルとドイツからアメリカに来た監督のフレッド・ジンネマンと初めてトーキー・ドキュメンタリーを撮影。
+++++++++++++++++++++++++++
「波」
Redes (The Wave)
1936/メキシコ/59分
監督:エミリオ・ゴメス・ミュリエル
フレッド・ジンネマン
脚本・撮影監督:ポール・ストランド
音楽: シルベストレ・レブエルタス
●ベラクルス市近くのメキシコ湾岸にあるアルバラドの漁村で漁師ミロは不漁で金が無く漁を仕切るドン・アンセルモ頼むが借りれず息子を病気で亡くした。やがて不当な労働条件に気づき、仲間と立ち上がるが…。
■2009年にマーティン・スコセッシの〝ワールド・シネマ・プロジェクト〟の一本として修復された。
プラネットのフィルムは冒頭とラストのサウンドトラックが欠落するも影響なし。
ドキュメンタリー的、ネオレアリズモ的な傑作