銀幕短評(#577)
「his」
2020年、日本。2時間7分。
総合評価 68点。
宮沢氷魚くん かっこいいですね。芝居うまいですね。
焼け棒杭(ぼっくい)に火がついた、ということですか。それは経験ないなあ。「愛がなんだ」(35点)、の監督作品 といううたい文句に あまりいい予感はしなかったのですが、なかなかおもしろい映画です。
かれには 一本筋がとおっている。わたしだってそう思いますね。胸を張れ、といいたいですね。いまいるその地点が始まりなのだろう、と。「カランコエの花」(72点)でも思ったことですが、胸を張るしかない。逃げていては、いつまでも負け犬だ。どんな選択であっても、いちど腹をくくったのであれば、その風上に向かって胸を張るべきですね。と思いますよ。
裁判の応酬が安っぽい感じになっているのは目をつぶるとして、あの子役、あれだけ前面にもってくるのなら、あと5倍くらいはうまい子にしないと どうにもなりませんね、あの棒読みだけは。