ゲイのカップルの作品、通常だと積極的に観ようとは思わないのだが、今泉監督作品・アサダアツシさん脚本、ということで鑑賞。
作品としてすごく面白かった。
変化している世の流れは踏まえつつも、まだまだ根強い旧来の価値観、その狭間で揺れる当事者たる個々の心情描写に唸る。
数年前にやっていたドラマ「岐阜にイジュー！」の舞台をそのまま間借りしている点、同ドラマを観ていた者にとっては嬉しい限り。
迅のコミュニティでの言葉、親権を妻と争う渚の内省。ネタバレになるので語れないが、観客がそれぞれに思うところのある言の葉だったと思う。
妻の最後の独白も上手かった（クスッとした）。
観賞後、皆が少しずつ優しくなれるような気がした。
