ほのか

hisのほのかのネタバレレビュー・内容・結末

his(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

わたし、あの弁護士なら言い負かせられる気がするわ…



松本穂香ちゃんの演技がいっとうよかった。
なんかもう主演2人の演技が見てられんし見てられんくなったらほかのめっちゃ細かいところが気になってくるしで、出てきてくれるだけで安心感を得た。


渚の良さがイマイチ見えづらいんよ。
ここまですきでい続けられるほどの人か…?
自分でも言ってたけどほんま自分勝手。
優しい人やとは思うけど、優しさのタイミングが悪い。例えば迅を突き放すこと、例えばゲイであることを隠し女性を受け入れること、例えば娘のすることなすこと許すこと、その選択をしたことによって将来相手がどういうことになるか考えてるか??としか思わんなあ〜。

裁判のシーンは特に。
彼女は家事育児の全てを渚に預けて仕事しかしてこなかったから、いくら経済力があろうとも、母親と折り合いが悪く衝動的に娘を手をあげてしまい監督できてるのか怪しい状態で仕事も今の仕事を今の量のまましたいというのなら渚に娘を任せるべきだ、と私は思う。それでもあの和解の申し出は「自分が隠してきたことのせいで生活が崩れたのに彼女が尋問され続けられるのをこれ以上見るのは辛い、また彼女は娘と過ごせなかったからこれからは過ごしてほしい」の点でしかなくて、娘のこれからの生活が第一優先で考えられていなかったようにみえた。
あといちばん許せなかったのがあの場あのタイミングで謝ることでどれだけ彼女を悪者に仕立て上げることになるかわかっとんのか??ということでして。絶対謝っちゃいけなかった。謝っても全てに対して謝っちゃいけなかった。母親にも夫にも娘にも距離を取られた彼女をあの場で悪者してしまうことによってより孤立させてしまう。映画だからああいう最後の仲睦まじさがあったけど、ほんとうのほんとうによくないとおもうよ。
(もしも彼女が娘を引き取りたい理由の中に自分にゲイであることを隠していたことへの腹いせもしくはゲイの男の元へ娘を預けたくないという差別的観点があったら全く庇わないけども)



葬式のシーン、和解を申し出たシーン、文用意してきました!今から作文朗読します!ってな風に言うんやな…そういうところがすきじゃない。