KeiRalph

KCIA 南山の部長たちのKeiRalphのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
3.9
韓国70年代政権フィクションもの。この時代を経て、更に軍事政権に突き進んでいく混沌の始まりなのだな…と思うと、映画でこうして幾らでも面白く出来るんだから、逆にいい時代だったのでは…などと思ってはいけない。ごめんなさい。

革命の旗印の元、一枚岩で組閣されたはずの政権が、ひとつの綻びから疑心暗鬼を招き、挙句足の引っ張り合いに…そして本作の主謀者であるキム部長は、喩えれば正に「仁義なき戦い」の広能昌三そのもの。それが呉市じゃなくて国家規模で行われてるんだから、面白くない訳ないよ!

79年当時の世界観も違和感なく、余計な詮索なしで物語に没頭できました。イ・ビョンホン、アタリ役ですね。
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