やっちん

KCIA 南山の部長たちのやっちんのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
4.0
権力を巡る葛藤や欲望を剥き出しにした史実に基づくストーリーをサスペンスタッチに描かれており気が付いたらスクリーンに引き込まれていた。

この作品が昨年の韓国内で興行収入1位というのは非常に成熟した映画文化が根付いている証拠であり、ある意味羨ましいと感じてしまった。

部長役のイ・ビョンホンの抑制した表情と演技が非常に良い!
そして大統領と言わば最後の晩餐で辞任を迫る場面は初めて彼が感情を爆発させ極めて印象的なインパクトあるシーンとして本作のハイライトとして記憶に残った。

大統領は常に好きにしろとだけ語り、明確な指示を出さずに部下に責任だけ押し付けている。
これは今でも現代に通じる問題であり、非常に考えさせられてしまった。

元は熱い志しがあって革命を起こした同志であっても長い間権力を持って変質していった様は俯瞰的に見てとれて興味深かった。
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