どうたく66

KCIA 南山の部長たちのどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

独裁政権の権力がいかに腐敗していくか、独裁者の下で働く人がいかに微妙で苦しい立場に置かれるか。これは極端な例のように思えるかもしれないが、オーナー企業などでも同じような構図はみられて、まわりにイエスマンだけ集まっていくようになる。

韓国独裁政権での諜報機関の責任者が民衆を軍隊で制圧しようとする独裁的大統領を暗殺する話。革命の同志だった大統領が18年の権力を握ることで腐敗していく様が説得的に描かれている。人生を知る上で非常にいい映画。

権力は抑制的に使わなければ必ずしっぺ返しがあるのは最近の日本での首相暗殺でもみられた事象。またチャーチルは「権力は必ず腐敗する.絶対権力は絶対に腐敗する」と発言したらしい。命をかけて国を良くしようと革命を起こした青年たちが、権力を握ってグロテスクな弾圧をし始める例は古今東西枚挙にいとまがない。
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