鮮魚

シン・ウルトラマンの鮮魚のレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.7
なんかすげぇぇ。。。ってなりました。
(語彙力がおしまい)

とりあえずもう一回映画館で観るかな。

原作も予習としていくつか観ましたが、本作からしっかり原作へのリスペクトを感じられたのも良かったです。

原作は1960年代なのでそれから時代はかなり大きく変化しましたが、本作は見事に時代に合わせてチューニング、アップデートされたウルトラマンに仕上がっていて、その点でもさすが庵野秀明…さすがスタジオカラー…と感服いたしました。

同じ劇場内に、おそらく原作リアタイ勢のおじさま達がたくさんいらっしゃいましたが、彼らの感想も気になるところです。

本作では、怪獣ではなく禍威獣。
それゆえ禍特隊。
"コロナ禍"になってよく目にするようになったこの禍という字。わざわい、まがまがしいとも読む。この字をあえて使うことにより、単なる映画の中の話に留まらず、同じように人類の生命を脅かす存在に対峙したとき私たちはどう戦うのかを問われている、また、コロナがまさにそうですが、諦めずに戦い抜くことの大切さが表現されていると感じます。


いやしかし、そもそもですが私はウルトラマンに特別の興味はなかったのです。でも庵野秀明企画・脚本となると、そりゃあまあ絶対観ておかなきゃとなるじゃないですか。オタクの代名詞みたいな人が自分の趣味とこだわり全開で、最高の製作陣と選りすぐりのキャストを使って最新の技術を余すことなく使って制作されるんでしょう。そらあ観なきゃでしょうよ。少なくともこの国に生まれて、庵野さんと同じ時代を生きているのだから私は観ておきたい。中高生とかはもう学校の教育の一環で観に行ってもいいのでは?という気持ちすらあります。


話が逸れました、長々とすみません。
とりあえず、少しでも気になる人はぜひ映画館に観に行きましょう。

あとなんとなくシン・ゴジラのテンションで観に行きましたが、肝心なところが抜け落ちておりました。シン・ゴジラは人間と巨大怪獣の戦いでしたが、シン・ウルトラマンは人間と禍威獣の間にウルトラマンがいるので、そのあたりがシン・ゴジラと違うところ。シン・ゴジラでは政府内部の動きなどが面白かったですが、本作はあくまでウルトラマンが主役ですので、その違いは大きいですよね。

これはシン・仮面ライダーも楽しみです…!!

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2022.5.21

2回目観ました。
以下ネタバレ含みます。

















・ウルトラマンの登場シーン、砂煙?のようなモヤから現れるの格好良いね

・奇妙な音を出しながら縦回転して敵をぶっ飛ばすシーン、面白いね

・長澤まさみと早見あかりが現代ではもはや不自然な"女言葉"をやたら使ってたり、西島秀俊の芝居かかった感じの話し方は勿論あえての演出なんだろうけど、あれによって時代感含め作品に独特の雰囲気が出ていると思う

・多分長澤まさみのいろんなシーンに対してセクハラ的で不快です的な見方が結構あるらしいけど、私は今作に関してはそこまで嫌悪感がなかったな。たぶん先述の"時代感"みたいなところで自分のなかでは片付けられている気がする、それももっと露骨ならやっぱり嫌悪したと思うけど、今作くらいの表現ならそこまで気にならない。まず今作の長澤まさみは色気なくないですか?だから多分ギャグとかコメディとかコントっぽい延長で捉えられている気がします

・メフィラス、胸から上は原作に忠実だけど全身のスタイルめっちゃエヴァやな

・2回観ると、最後の方の異空間でのウルトラマンとゾーフィーとの対話、やや長いなぁ

・ラストのぶつ切りはちょっとびっくりするけど、きらいじゃないよ




うーん、なんかまたシン・ゴジラ観たくなってきたなぁ。
どっちが優れてるとか言うつもりはないし好みだと思うけど、私はシン・ウルトラマンよりシン・ゴジラの方がおかわり率高いです。
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