おーもり

シン・ウルトラマンのおーもりのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.4
おおむね面白かったんだけど、ノイズが多すぎて好きな部分を純粋に語り倒せないのがとても悔やまれる。
ぼくらの地球を守る光の巨人による、怒涛の活躍の連続はとても楽しかった。
1エピソードをじっくりやるものと勝手に思っていたから、STAND BY ME ドラえもん的な名エピソードDJ MIXが堪能できるなんて嬉しい。
でも、それと同じくらい都度都度挟み込まれる謎の尻バチン描写が、本気で意味不明でノイズ過ぎて馬鹿じゃないかと思った。なんで自滅してんの。

SNSアップとか美人ナンチャラとかいう囃し立て、匂い嗅ぎは、劇中でその行為自体を下劣だとか未熟な知性だとか変態行為だとかって言及があるから、まだましだとして。尻の件は本気で意味がわからない。
つまりただ製作側が入れたかっただけ?まじかよ。

浅見自体の描写にも違和感多い。
茶を持ってこないだの、個人情報を不正に調べたり、ボディタッチだの気合入れだの、いきなり平手打ちしたり、全部嫌なオッサン仕草だから嫌悪感あるんだな。
これは勝手な憶測だけど、男勝りでバリバリ活躍する様を魅せたい狙いだったのかもしれない。
全部そもそもやっちゃいけない事だと理解が及んで無いのかなとか思っちゃう

さらに言うと展開も荒いところが目立つ。
陣頭指揮とるスーツの神永が唐突に、子供が!自分が確保します。と席立って
(ははーん、こいつ光の巨人であること隠して現場に出るためにこんな下手な言い訳を。可愛いやつめ)とか思ってたら、ただの正義感だったとは...もっとなんかさぁ...上手い具合にさぁ...
その後子供の安否については全く触れられないし。
『禍威獣撃退の戦略立案の為に現場偵察に出てる最中、近辺自衛隊小隊は壊滅、人手も足りず、司令部による撤退命令が発令。いま現場で臨機応変に動けるのは自分しかいない。』
そんな中、避難遅れた子供に遠隔誘導指示をしに向かったとか、電力不足による二次被害を食い止めに行ったとか、、こう、、荒く無い展開、色々あんじゃん...!

あと世間の反応に関しては、何でもかんでも庵野監督を軸に語る風潮。
それって物事を単純化したいだけに見える。単純化して、自分の考察に納得したいのよね。

とりあえず今後みたいシン・シリーズ。
竹野内豊が演じる赤坂補佐官。
彼は日本のあらゆる脅威に備えるべく秘密裏にある≪計画≫を立てた。
それはシン・ユニバースを超えて、
霞が関のはぐれもの、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児といった各界の超人を集結させた、最強のチームを作るというものだった・・・。
シン・仮面ライダーの予告はとても哀愁漂って期待だったなぁ