ウルトラマンにはさして詳しく無いが、ウルトラマンとしては中々楽しめた。
だが映画としてどうかと言われると中々難しい処。
序盤の原作を踏襲した演出の数々はニヤリとさせられたし、BGMや変身、登場シーンをまんまやってるのも良かった。
フルCGのウルトラマンの体表をスーツっぽい質感で表現しているのもウルトラマンへの変質的な愛情を感じる。(パンフを読むとツルツルのままだとペプシマンみたいに成るからとも書いてあったけど)
ウルトラQからの世界観の引き継ぎ、神永とウルトラマンの融合の辺りの導入部分も思いっきり端折って後々明らかにして行く手法もシリーズ物と映画の違いを意識した変更だと思うし、それによってテンポ良く(良すぎ？)展開出来ていた。
しかし原作のエピソード5つ程を繋ぎ合わせた様な構成なので、何だか話がとっちらかってるとまでは言わないけど、ラストに向けて徐々に盛り上がって行く感じでは無かったのは残念。
ダイジェスト感。
禍威獣とのバトルはネロンガ、ガボラと序盤のみで、後はザラブ星人、メフィラス星人、ゼットンが出て来るのだが、メフィラス星人戦は消化不良のまま終わるし、ゼットン戦は戦闘らしい戦闘も無く、バトルに関しては序盤がピーク。
やたらと「バディ」を連呼して使っていたけど、それが後半効いてくるでも無いのもなぁ…
「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」も、何時そんなに？感が有る。
元々脚本段階では有った恋愛要素をカットしたお陰で色々と納得行かない部分が散見される結果になってしまったのが悔やまれる。
