石

シン・ウルトラマンの石のネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

余計な部分ばかり延々セリフで説明していて、肝心の「なんでウルトラマンが人間を助けるの?」みたいな部分には時間をかけないから説得力が無い。地球人が好きでどうのこうの言ってるけど、肝心の一般人はほぼ映らないし…。総集編と揶揄される所以はそこかなと。

ウルトラマンの誤植の小ネタ含め、詳しいこと前提で作られても…なにが面白いのかよくわかりませんでした。

CGは正直クオリティが低いように思える。チープさが逆に特撮感が云々という意見もあるようだけど、特撮のチープとCGのチープは性質が違うというように思う。
特撮は現実にあるものを映しているがために起こる余計なリアルがチープさを引き起こしている。絵に統一感はあるが、提示する世界観とそぐわない部分も少なからず見えてしまうというものかなと(設定上の質量に対して飛び散るものの量や速さが合ってないとかそういうやつ)。
CGは動きや質感等の統一性を縮めていく作業を映り込む全てに1から仕込む必要があり、チグハグだとソコに存在していないような明らかな違和感が出る。
質感についてはプラスチックのような微妙な光沢のウルトラマンと背景含むあらゆるものと馴染んでいないメフィラスのバトルシーンで「わぁ…なにこれ…」となりました。
同じくメフィラスとのバトルシーンでは、それまでとは異なりだいぶアクロバットな動きに変わるが、ここも「その体重移動でその動きにならなくない?」みたいな違和感が満載でなかなか大変。
なので、特撮の所謂チープとCGの作業不足のチープは性質が違うだろうし、それぞれに許容範囲が違うように思う。私的には厳しかったです。
石