このレビューはネタバレを含みます
こっちが主人公かと思ったら違った的な仕掛けがあったが、何のためか分からなかった。なんのため？
公開時の煽り文句は「全編ワンカット」的なものであったと思うが、さすがに全編ワンカットではない。ただ、実際ワンカットが非常に長く、没入感や淀みない展開にハラハラとさせられた。
その長回しは見る価値あり。
ストーリーは手堅い。命の大切さだとか自己犠牲だとか友との約束だとか、手堅い。
走りきり、やり遂げたことにカタルシスがあるかというとそうでもなく、目的の人物が生きているのか、自分の人生の見直しなどでじわじわと暖かくなるストーリー。
スコの人生の見直しがもう少し丁寧に積み重ねられていたら、ラストの暖かさももう少し深く説得力を持ったかと思う。
そこそこ良い。
