佳子

1917 命をかけた伝令の佳子のレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.9
第一次世界大戦版「走れ メロス」

塹壕の中をひたすらに駆け抜ける。
明日の朝までにこの伝令を届けないと味方軍1600人がみんな死んでしまうからだ。

はじめは友と2人。
途中からは1人で。

泥、打ち捨てられたままの死体、草を食む牛、ベットに残された写真、夜の炎。

残酷な描写の中に時々映る美しい景色。

ラスト将軍のところまで塹壕からでて駆け抜ける300メートル。
自軍の突撃を横切るワンカットの激走の迫力は圧巻。

死が日常の戦場。死者何千人、何万人と簡単に歴史は語るけど、その一人一人に親や、子や妻がいて。誰かのかけがえのない1人だったことを私達は忘れてはいけない。そして、戦場にまた大切な人を送らないように、戦争を始めないよう全力を尽くさなくてはいけないと思う。
今日で終戦から77年をむかえる。

2022-153
佳子

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