第一次世界大戦版「走れ メロス」
塹壕の中をひたすらに駆け抜ける。
明日の朝までにこの伝令を届けないと味方軍1600人がみんな死んでしまうからだ。
はじめは友と2人。
途中からは1人で。
泥、打ち捨てられたままの死体、草を食む牛、ベットに残された写真、夜の炎。
残酷な描写の中に時々映る美しい景色。
ラスト将軍のところまで塹壕からでて駆け抜ける300メートル。
自軍の突撃を横切るワンカットの激走の迫力は圧巻。
死が日常の戦場。死者何千人、何万人と簡単に歴史は語るけど、その一人一人に親や、子や妻がいて。誰かのかけがえのない1人だったことを私達は忘れてはいけない。そして、戦場にまた大切な人を送らないように、戦争を始めないよう全力を尽くさなくてはいけないと思う。
今日で終戦から77年をむかえる。
2022-153