トムトム

1917 命をかけた伝令のトムトムのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.0
直前までアカデミー賞の最有力候補だったのもうなずける高品質の作品でした。

常々クリストファー・ノーランからの影響を語っているサム・メンデスによる"俺の考えたダンケルク"みたいなアンサー映画でグッときました。

公式サイトが全編ワンカットを謳っていましたが、まさか本当にワンカットの訳が無いのでどこでカットをかけているのか逆に気になってしまいました。
カットをかけているだろうシーンは推測できましたが、これはメイキングが観たくなります。

劇中で完全にカットが途切れる場面があるので全編ワンカット"風"でもないと思うのですが………

しかし主人公達に寄り添ったカメラによる地獄めぐりからのラスト300メートルダッシュは緊張感とそこからの解放感が素晴らしかったです。

主人公中心の手持ちカメラの様な映像は隣にカメラマンの存在を感じさせて逆に緊張感が無くなる時があるのですが、そこは上手く回避していた様に思います。

そこら辺の理屈も含めてBlu-rayにメイキングをつけて欲しいです。

TPSゲームの様な緊張感から解放されるインターミッションの様なシーン毎に結構有名俳優が出てきて息をつけるのがありがたかったです。

邦画も近年太宰治映画ブームですし、コレをパクって「走れメロス」を作るべきです。
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