茸のうち

1917 命をかけた伝令の茸のうちのネタバレレビュー・内容・結末

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

世界で最も美しいカメラワーク戦争映画。印象に残ったシーンが数え切れないくらいあって終始鳥肌立ちっぱなし。最初から緊張感がフルスロットルすぎて見終わった時には疲れ果てる。これぞ映像体験って感じ。IMAXレーザー🙌

間違いなくロジャー・ディーキンスのカメラワークの上になりたってる究極の没入感。(ほぼ)ワンカット風の長回しだから、必然的に観客は空間も時間も状況もすべてキャラクターと共有することになるのが凄い。まるでそこにいるかのように緊張も焦りもなにもかもがで伝わってくる!

焦点があたってるトムとウィル以外は当然一瞬しか映らないのに脇を固めるのが名俳優ばっかりっていう豪華さも最高。そしてウィル役のジョージ・マッケイが良すぎた。決して華のある方ではないというか地味なんだけど、間違いなくそこにウィリアム・スコフィールドという兵士がいて、経験と成長を間近に感じられる。デウォンシャー連隊を見つけてから伝令を届けるまでのシーンは涙が止まらなかった。唯一の仲間を失い、一日中危険に晒され続けて心身共に疲れ果ててるはずの青年が、武器も持たずに使命感一つだけを胸に戦場の最前線を走っていく。あれのためだけにもう一回みたいくらい。あとあのシーントーマスニューマンの音楽がいいんですよとっても!


再現性不可能な唯一無二という意味ではこの作品がオスカー取ってほしかったな。映画史に残る傑作でした。いずれにせよ今年のオスカー戦線レベル高すぎて😍
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