加藤亜季子

1917 命をかけた伝令の加藤亜季子のネタバレレビュー・内容・結末

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

見ようかなーでもつまんないかもなーと迷いつつ、機会があったのでたまたま公開初日に鑑賞。
買ったBen & Jerry'sのアイスをトイレに置き忘れて上映開始直前にトイレに戻ったりして、友達とケラケラ笑いながらのスタートだったけど、始まったら当然戦争映画なので超シリアス。
しかし私は色んなことが気になっておかしくて集中できませんでした
てかもう職業病しか発症しないw

全編1カットというのが売りの映画なので、1カット風と言えどどれもかなりの長回し。
主人公たちはストーリー上超急いでて止まることなくずっと歩き続けてるので、トラックバックして少し経つと回り込んでトラックインして、また少し経つと回り込んでトラックバックしてそれでトラックインしてを延々と繰り返してて。
そりゃあ多少の違いや工夫はあれど、まあそりゃあ基本この2つなんだよなあと思いつつ、テニスか卓球の永遠に続くラリーを観てるみたいで。
でも水の上や川、狭いトンネルとかの撮影はすげーって思ったけど!!すごいっす。
美術品は3つくらいしか無かったから、サード不要の全員野球ならぬ全員セカンド。
けどあの撮り方だとカメラ後ろにあんまりADいても動きづらいから、「お前ここいらねえだろ。チーフと〇〇だけで良いんだよ!」ってなりそう。笑

そして何せ長回しだから、後半でミスったら地獄だなと。役者のミスならまだ良いけど、スタッフのミスでカットしてまた頭からって言われたら本当死にたい。笑
たとえ回してるの5分とかだとしてもね。
なんか100回目指そうの大縄飛びで、92回目くらいで足引っかかってまた頭からになって全員おい〜ってなるあの感じを想像した。笑
予告にも使われてる1番最後の戦場を走るシーンは、本当は超リハーサルして全部前後をシャッターするタイミングだったらしいけど、本番はもうぶつかりまくり&タイミング悪いシャッター祭りだったけど、それでOKになったらしい。笑
すごくリアルで良かったと思います!でもシーバーは激荒れしそうww

そしてお兄ちゃんの命を助けるモチベで行ってたtwo of usの弟が死んだから、ぶっちゃけあのもう片方の動機が薄くて。
あんなに過酷な道中を完走するには、ゴールへの動機薄すぎ問題。
絶対途中で、「何でオレが…行かなきゃいけないのはオレじゃないんだよお!!」ってなりそう。「事務所のオーディションにお姉ちゃんが勝手に応募してたんです」みたいなテンションだよねって、一緒に観てた子と話してました。笑
ドンマイ、まじで良く頑張った!

てな感じでもう、話に集中できないのなんの!笑
まあ別にそれを差し引いてもストーリーがものすごく良く出来てたわけではないからな。登場人物の個性が描きにくい映画だしね。
元々今年のオスカーはパラサイトかワンスアポンだと思ってたので、本当これでは無いと思いました。笑
正直撮ろうと思ったら他にも撮れる監督たくさんいると思ったけど、これを本当に実行するにはあまりに根性が必要だと思うので、それに対する撮影賞は妥当だと思います。
ぶっちゃけララランドの方がなるほどーっていうのはあったと思ったけど!
でも模型で何度もシミュレーションして計算しての撮影はすごいと思いました。
あと、夜のライティングもめちゃくちゃ綺麗だった。

いやー同じ仕事の同期と観たので、観終わった後の感想が楽しかった。笑
後ほどメイキングでも観てみようと思います^ ^


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