このレビューはネタバレを含みます
今年観た映画で最高!…いや昨年を合わせても、近年最高の一本です。
なぜコレがアカデミー賞を取れなかったか…まぁ近年のアカデミーは、差別が問題だから、アジア初!に票が流れてしまったかな?
話は戻して、この映画の素晴らしい所は、その計算された緻密さではないでしょうか。
もちろんワンカメで最初から最後までを計算するのですが、それだけではありません。
主人公だと思ってた子が、実は途中から違うと気がついた時の驚きは凄かった!
彼が殺される瞬間、なぜ水を汲みに行く方をカメラが追いかけるのか?と思った時が、本当の主人公がわかる時だったのですね。
また、なぜ彼が防空壕で埋れて目を洗う為に水を全て使うか謎だった。でもそれはたった1頭残ったウシから取られたミルクを入れる為で、そのミルクを赤ん坊に運ぶ為、そしてチェリーの花を2人で見て、彼は川で流されている時に、相棒のチェリーの花で起こされる。
全てが必然的な物語で、生き延びた事に彼は感謝をするだろう。
もちろんワンシーンで全てを撮れるわけなく、そのカメラを切る場所の計算も素晴らしかったです。
きっともう一度観ると思います。