さおり

1917 命をかけた伝令のさおりのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
4.6
苦しくて涙流す余裕もなかった

エリンモア将軍からの攻撃中止命令を、敵のドイツ軍が退去した(らしい)陣地を越えてマッケンジー大佐まで伝えにいく話。

様々な攻撃を乗り越えて果たして2人は無事に命令を伝達できるのか、というストーリーなのだけれど前半を観終えた時はこの話に「戦争」を用いる必要はあるのだろうか?物語のエンタテイメント的本質としてはホラーと変わらないのでは?と思った。けれど最後まで鑑賞して、これは戦争でなければ含むことのできない感情や表現があって、その題材であったからこそ一切の無駄がない(さすがワンカット)シンプルで美しい作品に仕上がっていると感じた。

戦場が舞台ゆえ基本的に茶色や黒、グレーが画面を占めているが、その中の草木や花の色の美しさたるや。

アカデミー賞発表前になんで日本で公開されなかったの?
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