韓国のホラー、『オクス駅お化け』以来かな。
主演の女性、ソイェジ。
結構韓国映画を観てきたつもりだが、初めて、かな。『君だけが知らない』とかにも出てるのか、今度また観よう。
《ホラー!スリラー!パニック!祭り》Part.Ⅱ、Vol.30。
ついに30本に到達、もう少し、行くか。
本作では映画監督の卵を演じていて、黒縁メガネをかけて文系の地味めの女性を装っているが、魅力がダダ漏れている。
たまにらメガネを外すシーンがあるけど、これがまた良い。メガネを外すから、メガネの彼女もいいね、みたいな。
ホラーとスリラーの掛け合わせみたいな作品。
プロデューサーに短期間で映画を作れと指令があり、作れなければ首が飛びそうな窮地。
そんな時に、とある大学に存在する都市伝説的な映画の噂を聞きつける。
“亡霊が撮影した映画”。
その映画は亡霊が撮ったとされる。
そのまま伝説になったのかと思いきや、その映画が映画祭に出されて、恐怖のあまりに途中退場者や死人が出たらしい。
そこまで来ると、存在に現実味も帯びてきて彼女はその映画のフィルムを探し始める。
しかし、なかなか行きつかないと、路頭に迷っていると、その映画の監督と名乗る男から連絡がある、、、。
そして、その映画の内容が収められていると思われるハードディスクを入手するが、、、。
大学の学生から聞いた逸話と、そこからこのハードディスクに収められている映像の真実と背景が浮き上がり始め、彼女はそれに首を突っ込み、向き合うことになる、、、。
“亡霊が撮影した映画”。
このフレーズ、なかなか秀逸、さすが韓国。なかなかありそうでないコンテンツを持ってきた。
本当に亡霊が撮ったのか、だとしたら何のために。
そうでないなら、誰が撮ったのか、何のために。
このネタの大元の亡霊。
それにちなんだホラー映画を撮りたかった監督。
そして、その噂を追いながら自分の映画を撮らなければいけないソイェジ。
この都市伝説を巡る2人の映画監督の監督としての想い、探究心、願望。
映画に潜む恐怖と、その恐怖に魅入られるクリエイター。
“正気を失っている”。
実際の怖い話ネタとホラー映画とその作り手を逆手に取ったような作品。
何でそんなとこにスマホのライトだけで行くのよ、とか、1人で行くからそう言うことになるんだよ、とか定番のホラー映画あるあるも散りばめられている。
もう少し怖い話ネタに奥行きがあると亡霊自体のキャラクター性が出て良かったかもしれないが、どっちかというと、亡霊側の恐怖よりも、“この作り手の人間の方がむしろ怖い”感の方にホラー&スリラー要素を寄せている作品。
※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
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