結構、面白かったな。
首陽大君だった頃に先王を脅し、即位した世祖。
その経緯を書かれた歴史書は当然都合が悪く、世間の噂を払拭したいと思う。
そこで巷の道化師たちに依頼してその悪評を消そうとする。
前半の道化師たちの芝居やカラクリ道具が楽しい。中盤になって道化師と処刑された六人の忠臣たちの関係が判明したり。
後半はカラクリ道具を用いて対決。
処刑された忠臣たちの歴史書が「六臣伝」として伝わっているとか。
まあ「日本書紀」だってどう考えたっておかしな点があるんだから書かれてることが真実とは限らないよな。結局は勝者が書いた歴史が事実になってしまうんだから。