『メタモルフォーゼ/変身』
原題변신 (変身)/Metamorphosis.
映倫区分PG12.
製作年2019年。上映時間113分。
悪霊に取り憑かれた一家を救おうとする神父の戦いを描いた韓国製サスペンススリラー。
ジュンスを『スウィンダラーズ』のペ・ソンウ、兄を『探偵なふたり』のソン・ドンイルが演じた。
監督はキム・ホンソン。
神父のジュンスは、かつて悪霊に取り憑かれた少女を除霊しようとして失敗し、少女を死なせてしまったことを悔やみ続けていた。
そんな折、ジュンスの兄の一家が引っ越したばかりの新居で怪現象が続発。隣の家では、住人の男が怪しい儀式を行っていた。
兄の家族から相談を受けたジュンスは、過去の辛い記憶から協力を拒むが。。。
変身てソコかぁ~っ。
👿→👨
👿→👩🦱
👿→👧
👿→👧
👿→🥊(牧師さんのスタンプがないし、ボクシングで代用。因みに正確には牧師ではなく神父ですが🙇♂️)。
最近はアジア各国でホラー作品が産み出されてきてる。
中でも、ゾンビ系とエクソシスト(悪魔祓い<払い>)系はかなりの数にのぼるんちゃうかな。
そのアジアン・エクソシストでもまた、邦画は韓国に抜かれたって感じは個人的にではあるけど認めざる得ないかなって思った今作品。
このホラー作品は、予測可能なジャンプスケア(ホラー映画やコンピュータゲームでよく用いられる、観客を驚かせ恐がらせることを意図して主に大きな恐ろしい音と共に画像<映像>や出来事を突然変化させるテクニック)の怖さよりも、着実に増していく陰鬱な雰囲気で納得させる。
たしかに、ジャンプスケアも今作品では多少使われてるが。
作中、家族のなかで誰が普通に振舞ってんのか、誰が悪霊が憑依しとんのか、常に見極めようとするこちら側視聴者に不安にさせる演技が雰囲気を盛り上げていました。
特に、冒頭の悪魔払い、隣人の不気味な家、交通事故のシーンは印象に残ります。
光と音の効果も大げさでなく丁寧に使われてたし、物語を適切に韓国映画らしく補完している。
結局のとこ、今作品は、ハリウッドの予測可能なジャンプスケアホラーのシリーズもんにうんざりし始めてる小生には、ちょい新鮮なホラー映画でした。
今作品は、70年代の古典的なホラー映画の原点回帰的に、衝撃的な効果よりも雰囲気を大切にしているのは好感をもてるようそでしたし、ブチュードハドバっ血みどろの描写はありますが、メチャクチャ多用もしてないし、むしろサイコホラー的な要素に重点を置いていました。
今作品で描かれてたんは、ドラマチックなフィナーレを迎えるまで、ドカンと始まり、徐々に荒涼とした雰囲気が展開されるスローバーンとほんとホラーの原点回帰を目指したんやろな。『哭声/コクソン』、『新感染 ファイナル・エクスプレス』みたいな韓国ホラー映画のオモロイ(個人的に)には及ばなかったけど、ホラー、そしてアジア限定なら、韓国映画がほんまホットゾーンちゃうかと思えた一作でした。